
中国政府を私は信じられないと考えている。一時期漢民族まで嫌いになったこともあるが、やはり罪を憎んで人を憎まずの精神で中国政府を批判しても、民族を批判しようとは思いません。
しかし、こういう本を読むにつけ、どうしても漢民族の民度というか、質については受入れられないことがたくさん出てきます。著者が誇張していたとしても中国とはうまく付き合えないと思ったりする。
そもそも中国の歴史を知れば知るほど、中国という国家をどのように捉えたらいいのかわからない。
中国という民族国家はなくて、ソ連やアメリカのように超自然的に発生した国家と認識しなくてはまずは理解できないだろう。
本書では、中国の言葉の多様性に触れる箇所が複数ある。
実際にそれは間違いではなく、中国は多民族国家である。
中国史を好きな私が読んだ宮城谷さんの小説でもそれを感じていた。
殷の時代は、現在の広東あたりは完全に文明の外殻として扱っていたようだし、戦国あたりでも秦の人は辺境の半異民族扱いだった。
その後も中華は侵略王朝や浸透王朝の支配を受ける。
中国とは歴史上存在しなかった国なのだ。中国大陸とかそういう概念があったとしても、中国という国はない。
それでは、日中戦争というと、日本と戦ったのはどの国なのか。日清戦争とはどの国が戦ったのか。
いろいろな視点が浮かんでは消えるが、中国とは何であるのかその結論を得ることは難しい。
中国と日本の違いを認識したら、次は歴史を知るといい。歴史を知るにはどうしたら良いのだろうか。
難しい話である。
2011年39冊目

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